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第1回口頭弁論
で渡された武富士の答弁書を見てみます。

これ見たら、和解モードから一気にバトルモードにスイッチ入りました。

答弁書PDF
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武富士の答弁書は18ページもあり、その内5ページはATMの画面などです。
書類の体裁も適当で「ア」だったり「ア」だったりして、全角と半角もゴチャゴチャです。
おそらくコピペでしょう。

思うにこの答弁書の目的は、

コチラの戦闘意欲を削ぐ!
ことだと思います。
その為に、
枚数が多い
同じような事を何回も書く
「しかし・したがって・また」などで文章をつなぎわかりにくくする。
サラッと読んだら、何を言いたいのか解らなくて、嫌になるようなヘタクソな文章です。
まぁ、もしかして本気で書いてこの程度かもしれません。

と言うことで、
アイフルと同じように、解りにくい文章を自分のような素人でもわかり易くしてみました。
元が長いので、この回は長くなりますがお付き合い下さい。
普段、あまり使わない単語や法律用語を ※に書いておきます。
-----------------------------------------------------------------------------
認否は、

1.請求原因第1項について、被告が関東財務局長登録の無担保の貸付を
主要な業務とする貸金業者であることは認めるが、その余は否認する。
原告については不知。
⇒ 無担保・利息制限法の法定利率を超える高金利の貸付はしていない。原告については知らない。
※「不知(ふち)」とは「知らない」と言う意味。

2.同第2項について、原・被告間に取引があったことは概ね認める、取引の内容については(甲A第2号証)の通りである。
⇒ 取引があった、その内容は開示した取引履歴(甲A第2号証)どおりだよ。

3.同第3項乃至第11項については、否認乃至争う。
⇒ 請求の原因4~11まで争うよ。
※法律用語で「乃至(ないし)」とは文字通り「○○から△△まで」の範囲を意味します。
日常使用する「ないし」=「または(or)」でも「かつ(and)」でもありません。


で、何を主張するのかと言うと

⇒ 不法行為(告知義務・架空請求)はではないよ。

<主位的的請求>については、

⇒ 不法行為による損害186万5899円(=過払い金)はないよ。
⇒ 悪意の受益者ではないよ。
⇒ 慰謝料150万円は払わないよ。
⇒ 損害賠償金186万5899円+利息5%・慰謝料150万円は払わないよ。

<予備的請求>については、

⇒ 過払い金186万5899円は不当利得ではないよ。
⇒ 悪意の受益者ではないよ。
⇒ 慰謝料150万円は払わないよ。
⇒ 過払い金186万5899円+利息5%・慰謝料150万円は払わないよ。

要は、借入と返済以外は殆ど争うって事。

その理由は、
<主位的請求>=不法行為による損害賠償について、

1.武富士はみなし弁済に適応するように、努力している。
(1)事実関係
返済画面を変更したATMで(約定)利息・(遅延)損害金・(約定残)元金が判るようになった。
これを見てOKなら「確認」を押して支払、NOなら「手続取消」を押して支払を止める事を選べるようにした。


(2)武富士の認識
イ.
武富士は、借主が約定利息・遅延損害金の支払だとわかっていれば十分で、だから支払額の内、いくらが利息・損害金としての充当金額を借主が知っている必要もなく、支払額の内、いくらを利息・損害金に充当をするかを伝える必要もないと認識していた。
ウ.
だから武富士は、借主がいくら充当されるか知らなくても、充当される事は分かっていて、勝手に自分の意思で支払ったのだから、貸金業規制法43条の「みなし弁済」の適用があると
認識していた。


(3)認識の根拠
何でそういう認識かと言うと、根拠は最高裁平成2年1月22日の判決だよ。
それに、ATM画面で利息・損害金の充当額も分かるようになったから、これが判るようになってないとダメだよって言う判決にもマッチしたんだから全然OKでしょ。


 (4)最高裁平成2年1月22日の判決について内容を見て、武富士が正しいことを述べるよ。
ア.
判決の内容は、
①どんな裁判だったかと言うと、
「利息制限法を超える利息を元本に充当すれば、担保の債務が無くなるから、担保(根抵当権)設定されてる登記は抹消しろ。」との訴え。これに対し、

②この時の最高裁はこう言ってる、 
 「貸金業法では、キチンと契約書と(返済の)受領書を借主に渡せ。
これをキチンと渡したら、借主が任意で支払った利息制限法を超えるグレーゾーン金利でも有効とする。」
「契約書面及び受取証書の記載が貸金業法43条に合致している前提では、借主が約定利息・損害金だと解っていて(認識していて)自分の意思で支払ったのだから、『借主が任意に支払った』事になる。だから、借主が自由意志でグレーゾーン金利を支払ったのだから、借主にグレーゾーン金利の契約が無効なことを認識してなくて(させなくて)も良い。」
と言ってる。

イ.
①この判例の一般的な理解について、瀧澤孝臣 最高裁調査官は、
 「借主が利息制限法を超える金利の支払や、利息制限法を超える支払の契約が無効なのを解っていたのかどうかとかとかの主観は関係ない。
 契約書と受領書に法定の記載事項が、そのとおりに記載されているかどうかの客観的な事実だけで、貸金業方43条が適用されるかどうか決めるのが実務上妥当。と最高裁の裁判官の理解と思う。」
と言っている。

②他にも判例雑誌でこの裁判については同じ見解のコメントがあった。

③ジェリスト(法律専門誌)でも瀧澤孝臣 最高裁調査官は「要するに、借主が約定に従った利息又は賠償金の支払であることを分かっていれば十分であるという理解である」
と言ってるし、
「貸金業規制法43条」三訂増補版298頁では、小田部胤明=阪岡誠も「最高裁は、ほぼ同趣旨で『利息の支払いに充当されることを認識』していればよい、・・・借りた人は、その支払う金銭の一部が利息に充当されることを誰しも認識しているから、『利息として』という要件は常に満たされていると考えてよかろう」
と言っている。

※小田部 胤明 (オタベ タネアキ)弁護士
サラ金の愛読書「月間消費者金融」への寄稿やグレーゾーン金利は必要と思う人たちの講演を受けたり、(社)東京都貸金業協会の依頼で論文を書いたり、貸金業者にとってありがたい高名な弁護士

ウ.
武富士の認識が妥当であること、

だから武富士は、43条約みなし弁済規定を満たした支払と認められる為には、借主は約定の利息・損害金が具体的にいくらであるのかまでを認識していることは必要なくて、借主は利息・損害金の支払に充当されることだけ認識していれば良いと理解していた。

それと平成2年最高裁判決は、借主が自己の自由な意思で弁済すれば任意の支払と認められると言っている、武富士も同じ認識だった。
だからだから武富士の認識は正しいのだよ。



(5)ATM画面の変更と「みなし弁済』
平成9年2月21日、東京地裁判決で、自社ATMに投入した現金を収納する前に、借主が利息損害金の金額がいくらであるかを認識していなければ、(約定の)利息・損害金としての支払であったとは認められない(みなし弁済規定が適用されない)と判決された。
武富士はそうであっても大丈夫なように、念のため自社ATMの画面変更した。

2 貸金業規制法17条1項書面で必要としている記載事項は充足しているとの認識である

(1)17条1項の解釈は、
ア.契約を締結した時に、契約書面の借主への交付を義務付けることで、借主に契約の内容と返済の内、利息・遅延損害金の充当を明確して、借主の不利益を防止すること。

イ.包括的な融資契約(貸付限度額や貸付の具体的な条件を定め、これ以降の貸付について)を締結した。

 ロ.この契約に基づいて、貸し付ける都度発行される、その貸付の契約に関する書面(ATM控など)と契約した時に発行した上記イ.の包括契約書を併せて、17条の要件が揃えば良いと理解している。

(2)武富士が交付した契約書面の記載事項

ア.契約した時の包括契約穂には、
 ①融資限度額
 ②約定支払日
 ③借入利率及び利息計算方法
 ④遅延損害金の年率及び遅延掻寄金計算方法
 ⑤返済期間・回数・各回の返済額・最終返済期日
 ⑥返済金充当順位
 ⑦各回の返済期日及び返済金額
 ⑧返済の方法及び場所
 が書いてある。

イ.貸付の都度交付した書面(ATM控など)には、
 ①貸金業者の商号、登録番号
 ②お取引内容
 ③カード番号
 ④取引番号
 ⑤契約番号
 ⑥取引日時
 ⑦取引金額(今回融資額)
 ⑧取引後残高
 ⑨各回返済額
 ⑩ご利用可能額
 が書いてある。

(3)結論として、
17条書面(包括契約書とATM控など)に記載している内容は、貸金業法17条と総理府令(施行規則13条)に当てはめると、
平成9年6月以前は別紙2
平成9年6月以降は別紙3
の一覧に記載されているとおりである。

この一覧に記載の内容は、包括契約書か個別契約書の
どちらかには記載されている。
だから、17条1項に定められた事項は全て充足していたと認識していた。 

3 貸金業規制法18条1項書面で必要としている記載事項は充足しているとの認識である

(1)18条1項の解釈は、
借入者に対して、返済の時に支払の内、いくらが元金になるかを判らせる事を目的にしている。

(2)法18条1項と総理府令・大蔵省令で以下を記載さすることを定めている。
 ア.貸金業者の商号、名称又は氏名及ぴ住所
 イ. 契約年月日
 ウ. 貸付の金額
 エ. 貸付の利率
 オ. 返済の方式
 カ. 返済期間及び返済回数
 キ. 賠償額の予定
更に、
 ア. 弁済を受けた旨を示す文字
 イ. 貸金業者の登録番号
 ウ. 債務者の商一号、名称又は氏名
 エ. 債務者(貸付にかかる契約について保証契約を締結した時にあっては、
   主たる債務者)以外の者が債務の弁済をした場合においては、そのものの商号、
   名称又は氏名
 オ. 当該弁済後の残存債務の額
を記載すべきことと定めている。

(3)武富士が発行した領収書(ATM控など)には、以下の記載がされている。
 ア.貸金業者の商号、登録番号
 イ.お取引内容
 ウ.カード番号
 工.取引番号.
 オ.契約番号
 力.取引日時
 キ.取引金額(今回返済額)
 ク.和し慰充当額
 ケ.遅延利息額
 コ.元金充当額
 サ.過不足金額
 シ.おつり額
 ス.取引後残高
 セ.各回返済額
 ソ.ご利用可能額
 タ.次回支払額

(4)結論として、
 (2)18条1項・総理府令・大蔵省令に定められた記載事項と(3)武富士の領収書(ATM控など)の記載事項を比較すると、武富士の領収証(ATM控)には、契約年月日、貸付の金額が抜けている。

しかし、当時(最高裁 平成18年1月13日判決まで)は内閣府令 施行規則第15条2項で「契約を契約番号その他により明示することをもって、同項第1号から第3号まで並びに前項第2号及び第3号に掲げる事項の記載に代えることができる」とされていた。

 だから、武富士は(最高裁 平成18年1月13日判決まで)、(3)の内容で貸金業法17条及と同法18条の規制を守っていた。

4 武富士の努力

法律や判例が変わったりした時も、お役所の指導に従って、17条書面と18条書面の記載を修正したり、きちんと交付するようにした。

5 結論として、

(一)
包括契約書面と個別契約書面(ATM控など)のそれぞれに17条が定める記載が全て記載されていなくても十分だと理解できる。
少なくとも武富士はそう思ってた。

 しかし、平成12年に改正された事務ガイドラインでは、個別契約書面(ATM控など)にも単独で17条に定められた事項を全て記載しなければならない。と読みようによっては読めるようになったので、平成12年からは、17条個別契約書面(ATM控)に、それまで記載していなかった17粂に定められた記載をするようにした。

(二)
このような歴史から、武富士は個別契約書(ATM控など)を行政指導の都度、17条の要件を満たすようにATM画面とATM控などを変更したことがわかる。
(三)
武富士は返済の際、店頭でもATMでも受領証を発行しており、被告だけに交付しなかったとは考えられない。
交付した受取証書には契約年月日、貸付けの金額の記載はかけている、しかし契約番号が記載されているので18条の要件は満たしていると思っていた。
(四)
だから、17条と18条の所定の事項を記載した契約書面(包括契約書面)、受領書(個別契約書面=ATM控など)を交付していたつもりである。
(五)
以上(一)~(四)のとおり、グレーゾーン金利を受け取ってきたが、みなし弁済規定の適用を受けるように努力はした。

6 この点(どの点か曖昧?)について、東京地方裁判所平成18年6月13日判決では、

(1)
サラ金がグレーゾーン金利を受け取り、過払い金が発生したから、これを直ぐに返金なかった事は不法行為ではない。

(2)
被告サラ金はグレーゾーン金利を受け取り、過払い金が300万円までになる間、監督官庁の指導を受けながら法17条1項書面と法18条1項書面の体裁を整えるようにしてきたこと、原告借主が過払い金+過払い利息の和解を提案したけど、被告サラ金が断ったので裁判になったこと、
被告サラ金は第1回口頭弁論に欠席したこと、
被告サラ金が420万円の和解案を提示し、第2回口頭弁論期日には欠席し、不法行為による損害賠償に対する認否をしなかったこと、
ここで原告借主は和解案420万円を蹴った。
第3回口頭弁論では、訴えを不法行為から不当利得に変更し、不法行為での判断はなくなったまま原訴(地裁)での裁判は終了した。

(3)
しかし、多くの下級審の判断はマチマチであっから、上記(2)の事実から、過払い金が発生してもそのままにしていた事や返金しなかった事が違法だったり不当だと決め付けはできない。
また、原告借主はいつから被告サラ金に返済するために、他のサラ金から借金していたのか、いつから債務整理計画をしたのか、過払い金の返還が遅れた事が原告借主の債務整理や生活にどんな影響があったかを、明確に主張や立証をしていない。
だから、原告借主が主張する不法行為は採用できない。」


と不法行為を退けている。

最後は判決例ですが、不法行為が立証されていないのが理由で、サラの告知義務違反と架空請求そのもの②ついては言及していませんね。

武富士がいいたかったのはこんな感じでしょうか?
原文が変なので訳が大変でした。
太字は突っ込みどころです。
ほとんど武富士の勝手な「思い」だけですね。


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コメント
この記事へのコメント
wakaです。
お返事ありがとうございました。
武富士は面倒そうですねぇ・・
私も武富士に100チョットあるので、訴訟って事になると思いますが、どうなる事やら@@@@
とりあえず、今週の三洋信販への訴訟チャレンジですぅ・・
武富士に関しては、とにかくカンリショクさんに頑張って欲しいです!!マジがんばって!!!
2008/10/27(月) 22:40 | URL | waka #GpEwlVdw[ 編集]
お久しぶりです
ご無沙汰しています。

実は,今回,ブログの名称を「法律と法曹の取扱説明書」から「債務整理の取扱説明書」に変更しましたので,ご連絡させていただきました。 同時に,新「法律と法曹の取扱説明書」を立ち上げました。

また記事を参考にさせていただくこともあるかと思いますが,その折はよろしくお願い致します。
2008/10/28(火) 02:38 | URL | シンマイ #-[ 編集]
新ブログ拝見しました
いつもこんな素人のブログに来ていただきありがとうございます。

シンマイさん精力的ですね。
リンク追加変更させていただきました。

参考にはならないと思いますが、
ややこしい「素人」とはどんなだ?
位は解るかもしれません。

もし、ヘンテコな事や「そりゃマズイ」とか「間違ってます」なんて事がありましたら叱って下さい。
2008/10/28(火) 10:02 | URL | カンリショク #-[ 編集]
ありがとうございます
わざわざすいません。
お手数おかけしました。

間違ってるどころか、すごい研究されてるなあと思ってるくらいですよ!
2008/10/29(水) 01:58 | URL | シンマイ #-[ 編集]
武富士の主張、あってるんでないでしょうか。裁判所は契約上の事実確認をしますが、契約内容に誤りがなく、事実その通りにあってはサラ金が高金利を取ったビジネスであっても、貸金業規制法において債務者側に有利な判決が最高裁判例ででるまでの契約及びそれに沿った弁済があれば、サラ金側に有利な判断がでないとも限りません。
武富士の答弁書は、裁判形式用語を使っているだけで、日常用語からすれば分かりにくいように感じますが
決してそうではありません。
2009/07/09(木) 13:58 | URL | たけし #-[ 編集]
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